冬がとける日
「今日、お父さんとお母さんに雄ちゃんを紹介。
二人とも彼を気に入ってくれた。
このままの毎日がいつまでも続けばいい。」


和美はそこまで日記を書くと、
寝ることにした。


明日は、雄一と二人、公園に行くつもりだった。


少し足を伸ばして、隣り町の大きな公園に行く予定。


井坂にはいつこのことを言おう。


夏休み前のあの告白事件以来、
井坂とは会っていなかった。


一度電話がかかってきたが、
取り次いでもらわなかった。


早苗ともなんとなく会っていない。

今は、雄一に会うことだけが楽しかった。
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