Call Your Name



「ん……」

ちょうど立宮君の頭の向こうに、葉っぱを見つけて、取ろうと身をかがめたときだった。



「あ……」



驚いたように目を開く立宮君。

「ごめん」



「ううん」



謝らないでよ……
あたしはこの時間が、幸せでしょうがないんだから。





< 19 / 89 >

この作品をシェア

pagetop