Call Your Name
ふいに、ナデシコがあたしの前に顔を覗かせた。
「もし良かったら、あたしと同じ係にならない?」
「え?崎先生と回るんじゃないの?」
「女子枠2人なんだよね。ライバルが入っちゃったら嫌だし…知ってる人が入ってくれた方が、くっつきやすいかな~…なんて」
白い頬を赤く染めるナデシコは、とても恋をしている顔だった。
「わかった!あたしのことは気にしないで、イチャイチャして!さりげなく仕事はしてあげるから!」
「スイレン!」
さらに赤い顔をして、両手を振る。