Call Your Name



ナデシコは何が嬉しかったのか、顔を真っ赤にして俯いている。


可愛いなぁ……



「じゃあ俺、雅さんと回りたい!」

「俺、反堂さんと!」



崎先生の上がった口角と目じりがひくひくとけいれんしているのがわかった。



「よぉし、じゃあ…ここは女子に選んでもらおうか?頼りがいのあるほうと回りゃいいだろ?」



「あたしは……」

恥ずかしそうに口を濁らせるナデシコの足を蹴る。

はっとしたように顔を上げたナデシコは、「崎先生」と言った。

「あたしはどっちでもいいかな?係の仕事ちゃんとしてくれる人なら…」



手を上げた人かいた。



「俺、反堂さん守るから、先生雅さんと回ってよ!」



………佐伯君……!?





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