Call Your Name
ヒューヒューッ
と口笛がなった。
周りの男子がひやかしたのだ。
「やるぅ!」
あたしの方を、驚愕の表情で見つめる崎先生とナデシコ。
……とりあえず、佐伯君とは回る約束してたし。いっか。
「佐伯君って、指導係だったんだね。」
「気付いてなかったの?」
「ごめんね~」
少し会話をして、あたしはナデシコの方を向いた。
「2人っきりだよ~?」
またまた顔を真っ赤にして、ナデシコはあたしを見た。
「あのさ……」
ナデシコが口を開いた瞬間に、崎先生の声がそれを遮った。
「あっ!お前ら女子!資料つくるの手伝って。雅、係活動終わったら、部室来て。」
「はい。」