Call Your Name



その日の放課後、あたし達は崎先生のところへと行った。


ツバキは部活の後に立宮先生とデートらしい。…羨ましいわ。





「失礼します」

「おぉ、きたか。」



頼まれたのは荷物の整理だった。





あたしとナデシコは、たわいない話をしながら、片付けをしていた。



唐突に、崎先生があたしに声をかけた。

「なあ、反堂。マジでいいのか?」



「何がですか?」



「佐伯だよ、佐伯。」





ため息混じりの声が、室内に響いた。





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