[妖短]夢幻寺
か。
***
咲重郎は、眠った。
どろりどろりと渦巻く夢の中に、半身のおしづがいた。
笑っていた。
自分も、彼女も、血塗れだった。
抱き締めた。
彼女も、寄り添って来た。
愛していた。
愛していた。
だが、
俺が、殺してしまった。
責めても、脅してもいない。
彼女の顔は、優しく笑っていた。
(あぁ、咲重郎さん……)
嗚呼、俺は…
どうして殺してしまった。
どうして自分もすぐ後を追わなかった。
どうして
置き去りにしてしまった。
咲重郎は、眠った。
どろりどろりと渦巻く夢の中に、半身のおしづがいた。
笑っていた。
自分も、彼女も、血塗れだった。
抱き締めた。
彼女も、寄り添って来た。
愛していた。
愛していた。
だが、
俺が、殺してしまった。
責めても、脅してもいない。
彼女の顔は、優しく笑っていた。
(あぁ、咲重郎さん……)
嗚呼、俺は…
どうして殺してしまった。
どうして自分もすぐ後を追わなかった。
どうして
置き去りにしてしまった。