大切なもの
「怜央ッ!!!帰ろう??」
帰りのHRも終わって、
俺はかばんに教科書やらなんやらを詰めていたら、友哉が来た。
結構家でまじめに勉強してるから、置き勉とかなし♪
…友哉のかばん、いつ見ても軽そうだな。。
「ん。帰ろっか。」
俺がそう言うと、友哉はお兄ちゃんを待っていた弟みたいな感じに見えた。
「今日、夢舞の家、一緒に行く??」
そういって友哉の方を見ると、
友哉は無言でうなずいた。
その表情は、微妙だったな。
多分、友哉も気づいてるんだろう。
さっきの花梨が変だったって。
俺も、すっげぇ気になるし。
いつもは明るいのに、
今日は暗かった。。
でも、わざと明るく見せようって感じだったんだ。
無理してるって、わかった。
花梨みてればわかるよ・・・