大切なもの
…………
「ん。。」
あれ…部屋が暗い。
今、何時だ??
そう思って俺は携帯を確認した。
ディスプレイを見ると、
1:13
夜中だ。
俺、そんなに寝ちゃったんだ。。
祖母ちゃん、俺が泣いてたの気づいてたのかな。
だから、わざと何も言わなかったのか??
外に、行きたいな。
俺は静かに部屋を出た。
音がしないように扉を閉めた。
そのまま、玄関に向かう。
足音がしないように、そっと歩く。
玄関で、靴を履いて、そのまま外に出る。
夜だし、外は寒かった。
何も持たずに、外にでてきてしまった。
「携帯、くらい、持ってくればよかった。」
ぼそりと呟いて、
そのまま無言で歩きだす。
暗かった。
外も、俺も。
世界が、闇に包まれたように……