大切なもの

……寒い。。


上着、きてないんだ。

なんにも考えなさすぎたな。


「花梨は、もう俺のこと嫌いになったのかな。」



そう呟いて、一人ため息をつく。

何で、こうなっちゃったんだろうな。


やっと、やっと大切なものに気づけたのに。。



初恋は叶わないって、どこかで聞いたことあるな。

やっぱり、それは本当だったんだな。


花梨となら、ずっと一緒にいられるって、

思ってたのに……




やっぱり、

俺はまだ、



子供だったんだ……






こんな子供の俺が、

花梨を守れるはずがないんだ。



どれだけ好きでも、

子供な俺にはなにもできない。


無力だ。。







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