大切なもの
他人のいちゃいちゃするとこ、
見たいとか思わないし。
それに、小さい時から一緒にいる友哉のラブシーンなんて、
出来れば見たくないよな。
家族の見るみたいなもんだぜ?
「じゃぁ…無理……だね。」
真紀は悲しそうに目を伏せる。
おいおい…汗
キスしたかったのありありとわかるし。
あぁぁ…もう、我慢できねぇ。
俺は不意にガタっと席を立つ。
そのまま、
行く場所も決めずに教室の外へ向かう。
意味不明な俺の行動を不思議そうに見る二人。
あー!!!
だからもう!!!!!
付き合っちゃえよ!!!!
「つき、あお?」