大切なもの
「え…?」
そう話しかけられて後ろを振り向くと、
少し小さめの背で、
整った顔。
細くて長い脚という、
容姿端麗の女子…夢舞 花梨(ゆめむ かりん)という、
俺と一緒で、かわった名前の女の子が立っていた。
おとなしい性格で、
目立たないようにも思えるが、
実は可愛くて人気があり、
クラスの女子でも目立つ方に入っている。
「どうかしたの?」
もう一度、俺を見上げるように訪ねてくる夢舞 花梨。
ん…まぁ、可愛いけどさ。
天然入ってるよな。
絶対。
俺的には多分、タイプなんだと思う。
顔可愛いし?スタイルだっていい。
人を好きになったことは、
無いけど。
じゃぁ、何でタイプってわかるんだろうな。
自分でもわかんないや。