大切なもの

気づく


なんてね。

ちょっと調子にのっちゃったな。



でも、そんな俺の顔を見上げながら、

顔色一つ変えずに、


「うん。だって、元気のない怜央くんはあんまり好きじゃないもん。」



って。

可愛い、な。


夢舞のこと、

好き……かも。。



いや、な?

ひとのこと好きになったこと、ないから。


そういう感情とかはよくわかんねぇけどさ。



「俺、そんなに暗い顔してた?」



だってさ?

友達が結ばれて、喜ばないといけないのに、

なんでそんな暗い顔してんだよ…って。


「ん?嬉しそうな顔してたけど、

どこか寂しそうな顔してたから。」



俺って、顔に出やすいタイプだったんだな。

なんか、以外。


自分のことって、あんまり知らないものなんだな。






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