大切なもの
その花梨の顔は、ほんのり赤に染まってて、
本当に、可愛いと思った。
あ、さっきから可愛い可愛いいってるけど、
本当のことなんだからな?
俺が、キモいわけじゃない!
クラスの男どもも、花梨のこと可愛いって言ってるし。
「え、、?
怜央…くん?」
あちゃぁ……
くんついてるし。。
でも、まぁ。いっか。
花梨は小学校違ったしな。
クラスは去年も同じだったけど、
ほとんど話してないしな。
「ん。まぁ、無理しなくていいよ。」
俺にそう言われて、
花梨はポカンという顔をした。
少し考えてから、
俺の言った意味を理解できたようで、
ニッコリとほほ笑んだ。