大切なもの
俺がそういうと、
花梨は額に汗を浮かばせながら微笑んだ。
そんな花梨の横で…
「「あ~~~う~~~あ~~~~ぁ」」
と、奇妙な声を発している、
友哉と真紀……
場の雰囲気考えろやッ!!!!!!
だって、だってよ?
花梨が頑張って団扇仰いでるのに、
ちっちゃい自動の扇風機の前であうあう言ってるんだぞ!?
花梨に失礼だ!
「ちょっ、お前らそれやめろ!!」
俺は二つの小さい扇風機を止めた。
パチッパチッと、二つ一気に止める。
そんな俺にブーブー文句を言っている二人。
そんな奴等なんかほっとけ!
花梨が可哀想だろ。
俺の花梨だぞ?←
「怜央くん?何でとめちゃうの?
駄目じゃない!!!」