大切なもの
そんな俺の行動に、
花梨は少し戸惑っていたけど、
「えへへ…」
嬉しそうに俺の手を握った。
夏だから、
手を繋いだら暑いと感じるはずなのに、
花梨の手は温かく感じた。
変、かな??
でも、変って言われてもいいんだ。
俺は、花梨のことが好きだから。
もし花梨のこと、
変って言う奴いたら、
俺は許さねぇけどな。
「なんだか、
カップルみたいだね。」
花梨はさっきの笑顔のまま呟いた。
あー……
俺、さっき素直になったつもりなのに、
やっぱ花梨には勝てない。
すっげ素直。
俺じゃなくて、
花梨は。
なんか、俺ってツンデレ??
しかも、鬱陶しいタイプの……