大切なもの
気づいたら、
花梨を抱きしめてた。
愛おしくて、
心の底から、
好きだと想った。
「怜央くん??
こっち向いて????」
俺は、
花梨にそう言われて、
少しだけ体を離して花梨の目を見た。
花梨は、
小さく微笑んでいた。
お花みたいだった。
すごく、可愛かった。
「!?」
いきなり、
花梨の唇が、俺の頬に触れた。
柔らかかったよ。
でも、
結構花梨って大胆なんだな。
そう考えて、
顔を赤く染める。