【短】籠の中の小鳥
そんなの、絶対に許さない。
「きゃっ・・・!」
僕は彼女の腕を引っ張り、部屋の奥へ投げ飛ばした。
この際、多少乱暴なのは気にしないことにする。
「なに・・すっ。」
「君は帰らせない。」
彼女の言葉を遮るように言い放つ。
「・・は?意味分かんない。」
「そのままの意味だよ。」
頭のいい君なら分かるでしょ?
この状況、その首輪の意味。
僕の思った通り、彼女はこの状況を理解したのか、顔が青ざめていく。