【短】籠の中の小鳥
「・・・もう分かってると思うけど、君を此処から出すつもりはないから。」
「・・・皆には。」
「会わせるわけないでしょ?」
その言葉を聞いて彼女はショックを受けたのか俯いた。
君は友達のことが大好きだもんね。
それに、家族思い。
そりゃぁショックを受けるに決まってるよね。
でも、残念だけど僕以外の人間に会わせるつもりは毛頭ない。
君は僕だけを見て、従っていればいい。
「・・・あなた最低だよ。」
急に顔を上げたと思ったらその一言。
「知ってる。」
そんな君に僕は最上級の笑顔をあげる。