恋音.
――ガラッ
「先生ーこの女子、ボール当たっちゃってめっちゃ腫れてるんだけど・・・」
「痛そうだねー;」
保健室の先生、安藤景子(アンドウケイコ)は氷を袋に入れ、
その女子生徒に渡した
「これで冷やしといてね?」
「はい・・・」
「あの・・・さっきは本当ごめんな?」
俺はその女子生徒の顔を見た
・・・可愛いかも
「あ、全然大丈夫ですっ///」
「・・・名前は?」
俺はそんなことを聞いていた
「え・・・あ、矢向梨花です!!」
矢向梨花っていうんだ
ん・・・?
矢向は俺の顔を見て、自分の顔をなぜか叩いている
「あのー・・・村松綾さんですよね?」
「そうだけど? てかなんで俺のこと知ってんの?」
「い、色々とありましてっ///」
矢向は視線をずらしてそう言った
「じゃ二人は授業始まってるんだから教室に戻りなさい」
だるいなー…
「あ、矢向さんはここにいていいわよ!」
「あ、はい…」
「じゃ俺教室に戻りますねー」
そう言って保健室から出ようとした