恐い‥けど好き..




絡まれるのはアタシだけでいい




‥‥真香の手をはなすと

真香は動揺しながらアタシを見た

アタシは少し微笑みながら

真香に話しかけた、

「先に行ってて」

真香は今にも泣きそうな顔で

必死に話しかけてきた

「で‥もッッ」

「いいから、早く行きな。」

アタシが強く言ったからか

真香は小走りで教室に行った。

アタシは少し深く息を吸って

なるべく冷静に

不良もどきに話しかけた


「あの‥腕はなしてくれない?」

不良もどきは笑いながら

アタシの腕を掴むのをやめて

話かけて来た。

「お前、度胸あんじゃん。どうなるか分かってんの〜?」

「分からないけど、何か気に障るような事アタシ言った?」

「お前、東城に逆らうって自殺行為だよ〜?」

「東城?だれ?貴方?」

そう言った瞬間

一瞬、空気が凍った。

しばらく続く沈黙、

やぶったのはアタシだった

少し首を傾げながら

固まったままの

不良もどきに一方的に話しかけて

歩きだした。



「もういい?チャイム鳴るから」









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