恐い‥けど好き..
動き始めた。
家に着くなり、携帯が震えた‥
確認すると一夜から連絡が
入っていた。
電話はすぐに切れた、
かけ直そうと携帯を
耳にあてると
目の前には一夜がいた
携帯をしまって
近づいて話しかけた。
「一夜!」
「‥‥‥‥‥‥」
黙っている一夜、
どこか様子が違う。
来ている服には血が滲んでいる、
すぐに喧嘩したのだと
理解できた‥
一夜を見て、一言つぶやいた
「家、上がる?」
一夜はコクンと頷いて
アタシと一緒に歩いてきた。
――――ガチャガチャ―――パタン‥
「何もないけど‥」
一夜は相変わらず一言も話さない
ソファーに座らせて
傷の手当てをした。
手当てを終わらせて、
救急箱を片付けていると
ふいに手を掴まれた。
一瞬、身体が脈打った‥
少し動揺しながら一夜を見た。
一夜の目は、
アタシを真っすぐみすえていて
少し怖かった。
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