恐い‥けど好き..
「な‥‥‥んだ‥これ」
動揺しながら呟くと
女は泣きだし、
絞り出すような声で
俺に話しかけた。
『‥‥ッ‥見‥な‥いでッッ』
「‥‥誰にやられた?」
『!‥‥‥‥‥ッ』
「おい!‥言えよッ」
女に強い口調で話すと
怯えながらも話し出した
『‥友達‥だった‥子‥‥』
俺は、少し動揺しながら
女に俺の脱いだ服をかけて
少し離れた所に座った。
女は逃げ出さずに
しばらく泣いてから
落ち着きを取り戻した
俺の服を震える手で差し出し、
一言‥ありがとうと言った
そんな女を見て
俺は襲わずに、女を送り届けた。
頼まれた奴からは、
とんでもない最低な女。
ヤリマンで男好き。
芝居が得意で、
嫌なフリをして求めてくる女。
売春している。
人の男を寝盗った、
だから痛い目に合わせてほしい
そう言われていた。
あまりにも
しつこく頼まれて、
暇つぶしに
遊んでやろうと思った‥
軽い気持ちで‥‥‥
女の態度と生々しい傷を見て
すぐに嘘だと確信した。
動揺しながら、罪悪感で
いっぱいだった。
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