想いが伝わる日 **happy valentine**



『俺、お前がスキなんだ』

今にも折れそうなくらい細身の苓那を抱き締めながら言う。


『お前の頭の中には、やっぱ俺はいないのか?』


もうダメなんだよ、苓那



俺の頭の中にはお前しかいなくて‥


お前しか考えられなくて‥


もうダメなんだ。



「キス、していいよ」


そんな苓那の口から出た思いがけない言葉。



でも俺の我慢の糸を切るには


充分だった。


< 14 / 18 >

この作品をシェア

pagetop