想いが伝わる日 **happy valentine**
『俺、お前がスキなんだ』
今にも折れそうなくらい細身の苓那を抱き締めながら言う。
『お前の頭の中には、やっぱ俺はいないのか?』
もうダメなんだよ、苓那
俺の頭の中にはお前しかいなくて‥
お前しか考えられなくて‥
もうダメなんだ。
「キス、していいよ」
そんな苓那の口から出た思いがけない言葉。
でも俺の我慢の糸を切るには
充分だった。
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