笑顔

勇気

朝になり目が覚めた。

純ちゃんは腕枕をしたまま私の頭をなでていた。

「おは…よ…」

『おはよ♪今日も可愛いな(笑)』

「あほ!からかうな!」

そういう事を恥ずかしげもなくアッサリ言える純ちゃんが少し羨ましくもある。

『さぁて起きてメシ食って用意しますか!』

「うん♪」

私は純ちゃんの背中にしがみつきリビングまでおんぶしてもらった。

『ちょっと重くなったな(笑)健康健康!』

「最近はガッツリ食べてるからな(笑)」

私の体重は少しずつ元に戻っていた。

体重の増加に比例して傷も少しずつ癒えていた。

朝食を済ませ用意をした。

『行きますか!』

「うん!」

私達は不動産屋さんに向かい鍵を受け取って新居へ向かい徹底的に掃除した。

私は引っ越し業者に電話するのをスッカリ忘れていた。

「あ!業者に電話してへん…」

『電話しときました!(笑)次の休みにしたけど?』

「きゃー♪流石!純ちゃん♪」

こういう気のきくところも素敵。
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