笑顔
ある日ショウ君がお昼に御見舞いに来た。

「ショウ君!仕事は??」

「「外見てみ(笑)雨や」」

「ほんまや(笑)全然気にして無かった(笑)」

私は毎日迫り来る【死】への恐怖で天気なんて見る余裕が無かった。

「「お前さぁ…無理すんなって。
俺が来た時くらい気使うのやめーよ…
無理して笑うことないし話したくなければ話さんでいい。」」

「うん…ありがとう…」

自然に涙が溢れた。


「「泣きたい時は泣け(笑)」」

ショウ君はそう言って微笑んだ。

この微笑みと優しさに何度救われただろう。

私は泣きながら何度もありがとうと言った。
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