笑顔
「見つかったな(笑)
泣いてたのは内緒にしてな!
私はかおり。
ぼくお名前は?入院してるん?」

私の問いに可愛い笑顔でこう答えてくれた。

《分かった!内緒!
僕はトシ!六才!
かおり姉ちゃん何で泣いてたん?
前歩いてたら泣き声聞こえたから勝手に来てしまった(笑)》

「理由かぁ…
こっち来て座り!ジュース飲もう(笑)」

私は入院して初めて友達ができた。

小さな六才のトシくん。

六才とは思えないくらいシッカリしてて優しい男の子。

私はトシくんに泣いてた理由を話した。
< 182 / 230 >

この作品をシェア

pagetop