笑顔
私は涙が溢れた。

トシくんを抱き締め何度もありがとうと言った。

すぐに看護師さんが走ってきた。

<あの…私、余計な事しましたか?手紙届けたの私です。トシくんが何度も頼むのでつい…>

「いいえ。ありがとう。」

看護師は検査の時間なのでトシくんを連れて出ていった。

病室には何ヵ月ぶりかに私と純ちゃんだけになった。
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