笑顔
『眠たいわぁ…冬と夏は仕事いやや…』

「(笑)頑張って♪
はい!ごはん!」

ショウ君はテレビを見ながら朝食をとり私は隣に座りコーヒーを飲んだ。

『今日は仕事行く?
俺、多分6時過ぎには帰れるけど…』

私は少し迷った。

「うーん…行く。
でもショウ君帰ってくる時間には家におるよ!
9時出勤やから8時半くらいに迎えくるから…」

『そうか。
もう起きとくんか?』

「うん!職安行くから!」

『おう!えーこっちゃ♪』

「はい!お弁当!
それと合鍵!親以外に初めて合鍵渡すわ(笑)」

『え!?作ってくれたん?ありがと!
ホンマかぁ?(笑)嬉しいやん♪』

ショウ君は満面の笑み。

私は今まで彼氏は何人か出来たけれど合鍵は渡さなかった。
信用してない訳じゃ無かったけど渡さなかった。

こんな事をしている間にショウ君は仕事へ行く時間になった。

玄関先まで見送りに行った。

ショウ君はいってきますと言いギューっと私を抱き締めキスをした。

私もいってらっしゃいとショウ君を抱き締め返した。

ショウ君を見送ってリビングに戻ると何故か少し寂しかった。

半日たてば帰ってくるのに。

朝食の後片付けをし私は職安へ行く用意をした。
< 64 / 230 >

この作品をシェア

pagetop