笑顔
この日、指名のお客様からの相次ぐ来店キャンセルで、気が乗らなかった事もあり早々帰宅した。

ショウ君は出張だったけど思いきって電話してみた。

―――プルルルル―――

《はい!かおりちゃん?》

「え!?はい!姉ちゃん?」

《うん!
ショウ…今電話出れる状態やないから…》

「出張て聞いてるんやけど…そこにおるん?何してる?」

《いや…あの…
知らん方がいい…》

姉ちゃんは電話を切った。

私は理解不可能。

不安だけが増幅した。

私は車に乗り込みショウ君の家に向かった。
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