笑顔
私は愕然とした。

六畳の部屋にはショウ君以外ににも四人の男女がいた。

それぞれビニール袋を持って焦点の合わない目付きで笑っていた。

「ショウ君!!!」

私はショウ君からビニール袋を奪い揺さぶってみた。

『かーおりぃ?なんで?』

私には気付いたけれど視線は宙をさ迷い私には向けられていない。

「ショウ君…なんで…」

私はショウ君を見ながら泣いていた。
< 92 / 230 >

この作品をシェア

pagetop