きまぐれ注意報☆!
ACT1
「ん…ん〜。」
ブブブッブブブッ
…ぽち
「…もしもしい?〜ん。」
『ちょっと!ふゆ?
また寝てるの?今どこ!?』
夢の中に片足を突っ込んだままの状態のあたしは、話がまだ頭に入らなかった。
「え〜?う〜…?」
(……どこ?ん〜…)
まだおぼつかない目を擦り見渡してみると
あたしは、晴れ渡った空の下で丸まっていた。
ああ…あたし屋上に来たら体がぽかぽかしてきて…
目が開かなくなって…
「ふわぁ…寝ちゃったみたい」
『そんなことわかってるわよ―!!』
キーンッ
甲高い叫びがあたしの脳に直接響いた。
お陰で頭も冴えた。
「…ごめん〜今屋上だから。すぐそっち行くね?」
なかなか怒っていると察したあたしは、素直に教室に戻ると告げた。
『…わかった待ってるわよ。
でも間違っても
また寝ないわよね?』
…
野性の勘が危険信号だした
うん、絶対寝ない
< 1 / 71 >