いつか、また会える日まで。



それから11年。

私は高校1年生になった。

もともとアメリカNYにいったのも

父の仕事の事情だったので

一人先に帰ってきた。

もちろん理由はただひとつ。

あのときの王子様を探し出すこと。

幸い、年長のころ、仲のよかった子が

私のことを覚えていて、

一人帰ってきてくれる私を

居候させてくれることになっている。

確か名前は由里愛ちゃん。

私自身、最初はうる覚えだったけど、

写真を見てはっきり思い出した。

なぜか何時も話しかけてきてくれた

ただ一人の女の子だ。

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