パフュームに繋がれて-2人の賭けゴト-
私との関係がバレた発端は、クリスマスの時にディナーを目撃されたせいで。
ウワサはあっという間に広まって、私たちの耳に届いたのも翌日の事だった…。
どう誤魔化せば良いか、どうはぐらかしてしまおうか・・・
私はヒシヒシ感じる視線に耐えきれず、その日はPCの前から動けなくて。
月末の慌ただしさのうえ、年末のスパートが重なっていた事を言い訳に。
ひたすら忙しいアピールをして逃げきろうと、無い知恵を振り絞って考えたのに。
いつも自分の噂なんて軽くスルーする課長が、このトキだけは違っていた…。
“あぁ、付き合ってるけど?”
女性陣の直撃にもサラリと言いのけた彼に、盛り上がりは一気にトーンダウンして。
賭けを始めてたった数日のコトで、私たちは公認の仲になっていたのだ…。