パフュームに繋がれて-2人の賭けゴト-
もし私が男だったら、こんなオンナは願い下げだと言うのに。
ホント、課長はドコを好きになってくれたのか疑問だ――…
「アスミより大切なモノが無いだけ。
ていうか、要領が良いって褒めて欲しいな?」
「自意識過剰です…!」
彼の胸の上で言い返しながらも、ホントは嬉しくて仕方ない。
2年前に“彼”じゃなくて“もう一人の彼女”から、別れを告げられたから。
私が必要だと、サラリと言ってくれる人に出会えて・・・
「言えるくらいにデキるから仕方ないでしょ。
そんなヤツの“罠に嵌まった”のは誰だった?」
「知らない…、もう早く準備しますよ!」
「ハイハイ」
そう言って笑う貴方は、私の心の時計の針を動かしてくれた課長。
社内ではムードメーカーとされる、ホントにデキる男だ・・・