ずっと君の側で





何か気分が晴れ晴れしている。




どうしてだろう……?




走ったおかげで授業には遅刻しないで済んだ。




その代わりにあたしより早く着いていた悠里くんにプッと笑われてしまった。




気づけばあたしの髪が風でボサボサだったから…




皆に気づかれないように悠里くんに向かって舌を出すと、フフッと微笑んでいるようだった。




「こんな問題解けないよぉ…」




「だよねぇ、いきなりハードル高い…」




隣にいる美穂と問題を解くはずだったけど、2年生レベルの問題を解くには不可能すぎる。




何で先生はこんな問題1年生にさせるんだろう…




1年生がだんだんとボヤくようになっていって、先生に野次を飛ぶようになった。




「あー分かった分かった。じゃぁ1年と2年が一人二組になって教えてもらえ」




突然先生は面倒そうにそう言うと、ザワザワと皆騒ぎ始めた。




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