ずっと君の側で
その日の放課後、考えながらトボトボと保健室に向かう。
いつも見たいに顔を合わせたり、目が合ったり出来ないかも知れないけど…
ガラッと開いた扉を潜ればいつものようにソファに寝そべってる悠里くんの姿。
「あ…えっと…」
「おー、おう」
戸惑ってるあたしの気持ちにも気づかず、相変わらずの笑顔を見せてくれる。
それだけであたしは十分なんだけどなぁ……
今日はめずらしくケガはしていないみたい。
首元にバンドエイドを貼っている…この前のケガが深かったからか、まだ治ってないらしい。
「何で突っ立ってんの?」
ボーッとしているあたしに見かねて声をかけてくる。
けど美穂に言われた質問が頭の中をぐるぐる駆け巡る…
好きか、嫌いか。