ずっと君の側で
珍しくあたしと悠里くん以外の人が保健室におとずれた。
振り返って見れば、先輩だと思われるきれいな女の人だった。
「あっ…やっぱりここにいたぁー」
その人は悠里くんを見るなり安心した素振りを見せている。
友達か何かかな?
けど悠里くんの表情はすぐれないようだ。
「サボっちゃダメでしょぉ…心配したんだからっ」
どういう関係だろう?…少しだけ気になってしまった。
「友紀…帰ってなかったのかよ」
「だって一緒に帰る約束でしょぉ?」
二人のやり取りを聞いているだけだとあまり把握出来ないけど、二人並ぶとすごくお似合いにみえた。
しかも一緒に帰るって…本当の恋人同士?
「じゃ、じゃぁあたし帰ります」