ずっと君の側で





先生は、睡眠不足ね。と一言言ってあたしの頭を撫でるとカーテンを閉めた。




美穂は授業に戻されたみたい。




頭を撫でられる事で思い出される悠里くんの姿…




白いふわふわしたベットで眠るには、逆に寝心地が悪かった。




一睡も眠れないまま、先生は用事で保健室を出ていってしまった。




う~ん…眠れない。




今頃次の授業してるんだろうなぁ……




あたしもそろそろ教室に戻ろうかな…。




まだ少しクラクラする頭を抑えながら起き上がろうとすると。




扉が開く音が聞こえて、思わず耳を潜めた。




もしかしたら悠里くんかも知れない…




その予想は大当たり。




「誰もいねぇー」




< 40 / 72 >

この作品をシェア

pagetop