ずっと君の側で
先生は、睡眠不足ね。と一言言ってあたしの頭を撫でるとカーテンを閉めた。
美穂は授業に戻されたみたい。
頭を撫でられる事で思い出される悠里くんの姿…
白いふわふわしたベットで眠るには、逆に寝心地が悪かった。
一睡も眠れないまま、先生は用事で保健室を出ていってしまった。
う~ん…眠れない。
今頃次の授業してるんだろうなぁ……
あたしもそろそろ教室に戻ろうかな…。
まだ少しクラクラする頭を抑えながら起き上がろうとすると。
扉が開く音が聞こえて、思わず耳を潜めた。
もしかしたら悠里くんかも知れない…
その予想は大当たり。
「誰もいねぇー」