ずっと君の側で
あれから1ヶ月が過ぎた―
寒い冬は、マフラーやコートがなければ辛い季節になってきた。
保健室は暖房で温かいんだろうなぁ…
そんな事を思いながら、あたしは学校へ登校する。
美穂もあれから悠里くんの話はしないようになった。
相談もしない、話題には出さない。
好きと気づいた瞬間、苦しくなるのは…なぜ?
「よしっ、今日も頑張ろー♪」
張り切って教室に入った瞬間、美穂はあたしに気づくと駆け寄ってきた。
「大変っ大変っ大変っ!」
「ど、どうしたの?」
「天草先輩、3年のガラ悪い人たちに捕まって今体育館裏で…」
…悠里くんがっ?