ずっと君の側で
バカにした笑い方で、ムッとしたけど…
あたしが3年生に勝てるはずなんてない。
悠里くんは遠い意識の中、精一杯立ち上がろうとしている。
「もう…悠里くんは休んでて?」
あたしは少し遠い距離にいる悠里くんにそう呟いた。
「何だ、ベタベタした恋人ごっこかぁ?ふざけんじゃねーよ!!」
「きゃっ…」
ドンッと押されて、またケラケラ笑われる。
かっこわりぃって笑われてる。
けどいいもん、かっこわるくても…悠里くんが無事なら、それでいいもん。
尻餅をついても諦めずに立ち上がり、必死に悠里くんの所へ走ってもすぐに突き飛ばされる。
「だっせー女」
そう3年生は呟いた頃には、あたしは反抗する気力もなかった。