ずっと君の側で





立てないあたしに、拳を上げた3年…




その時。




「……っ」




もうダメだと諦め、目をぎゅっと瞑ったけれど…




拳は振ってこなくて、不思議と目を見開いた。




…?




「何してんだよ…」




聞き慣れた声が聞こえたと思うと、先輩はドンッと突き飛ばされてた。




…悠里くん。




さっきまで立つ事も出来なかった悠里くんは、すごい剣幕で先輩を追い詰めていた。




「クソッ…」




「あ?勝手に手出してんじゃねーよ!!」




悠里くんは見た事ない怒りと声に満ち溢れて、その先輩をボコボコにしている。




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