ずっと君の側で
コツンッ
頭に何かが当たって、机に落ちた。
「痛っ…」
手で拾うと青色の小さなボール…?
頭を擦りながらあたしは降ってきた方向に振り向く。
…悠里くん?
あたしが振り向くと、悠里くんがあたしに何か口パクで喋っていた。
よく目をこらして口元に集中する。
"な・げ・て"
なげて……投げてって事?ボールを?
"こ・れ・?"
ボールを指差して語尾の所で少し首を傾げてみる。
すると悠里くんはコクンと一回頷いた。