ずっと君の側で
「ボールを当てちゃったごめんか…桃が全く保健室に通わないから、俺が何かしたんじゃないかなぁ…のごめん…とか?」
美穂はそう言うけれど、悠里くんが謝る事ないと思う。
ボールを当てたごめん、なら話は分かるけど…
「それとも桃の気持ちに気づいてんじゃない?」
「気持ち?」
「俺の事想ってくれてるんだ。って」
悠里くんはあたしの気持ちに気づいてたの?
でもあたしはそんな素振り一度も見せた事ない……
だって怖いんだもん。
その日の放課後、あたしは勇気を出して保健室に行く事にした。
もし悠里くんがいなくても、大丈夫…大丈夫…
いたとしても顔見たらすぐ帰るもん。
ガラッ