ずっと君の側で





その日は先生に見送られながら、一人で帰った。




もう恋なんてしたくない。




そう心に思いながら……




「どうしたの?目腫れてる」




登校中、偶然一緒になったのは美穂とユウくんだ。




あたしに気づくなり美穂は自分の目を指で差しながら心配してくる。




昨日の出来事は話さない事にした。




皆を心配させるのは、もう嫌だから。




「大丈夫、ちょっと徹夜で勉強してたんだぁ」




「へぇー珍しい事もあるんだねー」




疑いもせず美穂は納得して、そしてあたし達は一緒に学校に向かう。




ユウくんと美穂は相変わらずラブラブで、並んで歩いてるとお邪魔だったから少し離れて歩いた。




「あーあ、桃も恋したいよねぇ?」




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