君に捧げる愛
俺が立ち上がった時、
「帰っちゃうんですか?」
彼女は悲しそうな表情をした。
「え・・・?」
俺は動揺する。
どうしたらいいかわからないからだ。


「もう少し・・・ここにいてくれませんか?」
「え・・・?いいよ・・・寒くない?」
俺が彼女に見つめると、
目が赤かった。辺りが少し暗いから
わからなかったけど、電灯がついたとき、
確かに見えた。
でも、何も聞かないほうがいいだろうな・・・。




「大丈夫ですよ」
彼女はそう言うけど、身体が震えていた。
「ダメだよ・・・風邪ひく・・・」
俺はブレザーを脱いで、彼女にかけてあげた。
「ありがとうございます・・・」
「いいよ」
この子・・・なんで1人でいるのかな?
なんで泣いてたのかな?
どんどん疑問がわいてくる。
だんだん知りたくなる。


君の名前が知りたい・・・
でも、聞けない・・・。
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