君に捧げる愛
「ありがとうございました。
もう・・・帰らなくちゃ・・・」
彼女はそう言ってブレザーを渡して帰ってしまった。



今後悔してる。
送っていけばよかった。
名前聞けばよかった・・・。
でも、もしかしたら明日・・・
会えるかもしれない。
そう期待していた。






次の日、学校で悠紀と愛ちゃんが
一緒に学校に行ってるとこを見た。
手を繋いで帰る2人の後ろ姿。
うらやましいなぁ。そう思う。




今日の授業中、俺は昨日会った女の子を思い出した。
あの女の子がどうしても気になる。
もしかしたらこれが恋なんじゃないかな?
なんて考えたこともあった。
授業終わった後の休み時間も昼休みも、
よく女の子から告白される。
俺の学年からもだけど、2年、1年まで告られる。
なんで俺のこと知ってるんだよ。
なんてつっこみたくなる。
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