君に捧げる愛
そして、洋服を買ってあげた。

「ありがとうー!!めっちゃ嬉しいよぉー!」

「どういたしまして。てか持ってやるよ。貸してみ」

「えっ?いいよ...そんなぁー」

「これ、彼氏の仕事。美紀は持っちゃダメっ」

「ほんと...ありがとうね」

たいしたことねぇよ、こんなこと。
俺のプライドが許されねぇだけだからよ。



「翼っ?今度さ...楽器屋さん行ってい?」

「いいけど...美紀って何かやってんの?」

「ん??あー...あたしね、ピアノやってたんだぁ。だから、楽譜買おうと思ったの。」

「そっか。じゃあ、行こっか」

「うん!!」

そうして、服の入った袋を持った手の反対の手で美紀と手を繋いで楽器屋さんに向かった。

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