君に捧げる愛
どうしたんだろう?
俺は不安でしょうがなかった。
すると・・・


「翼?」
百合の声だ・・・。
「百合・・・?」
百合はなんだか元気がなさそうだった。
「つば・・・さ・・・」
俺は百合のほうに走って、手を握った。
やっぱり俺より冷たい・・・。


「どうした?なにがあった?」
俺は心配でしょうがなかった。
「百合・・・?何か言って??
とりあえず寒いから俺ん家くるか?」
ここじゃ風邪ひきそうだから誘ってみた。



「大丈夫・・・だよ・・・」
でも、百合の身体が心配だから
家まで連れて行った。


「・・・」
百合は黙ったままだった。
「はい・・・ココア・・・」
俺は暖めたココアを百合に渡した。
「ありがとう・・・」
やっとのことで口を開いて言ってくれた。
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