君に捧げる愛
「ねぇ、翼・・・あたしと・・・」
「いや、」
「えっ?なんで!?」
もうその先は言わせないよ。
俺から言うセリフだから。







「俺と付き合ってください」
俺は恥ずかしくなりながら言った。
こんなこと考えてる俺は、いつからこんな男になったんだ。って・・・
不思議に思うよ。




「はい・・・」
百合はさっきまでの哀しそうな表情が消えて、
いつもの笑顔になった。
もうすっかり俺の部屋はポカポカと温かくなってる。
「百合・・・」
百合は下を向いてる。
ますますいじめたくなる。
俺ってこんな性格だったっけ?
まぁ・・・いいやっ。
これが本心で思ってることだし。
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